Knight Online(ナイトオンライン)

Knight Online(ナイトオンライン) 公式ストーリー

KNIGHT ONLINE:ナイトオンライン

1:世界の始まり

2:溢れ出る憎悪

3:安らぎを求めて

1:世界の始まり

Knight Online(ナイトオンライン)ストーリー画像

遥か古の昔、まだ世界が混沌と呼ばれ、形を成していなかった頃。
その混沌の渦より最初に姿を現したのは、創造を司る神『ロゴス』であった。
ロゴスは自身が生まれ出でし混沌の渦より混沌の塊を用い、大地を創造した。。
大地が出来上がると49日間に渡り,激しい雨が降り続き、滞りなく流れる激流は岩を削り川を作った。
海ができて熱く熱せられた大地が冷めると、大地に眠っていた生命が目覚め始めた。
海には魚、陸には四本足の動物、空には鳥、そして人間・・・
ここにロゴスによって定められた規律に従う新世界【カルナック】が誕生したのである。

世界が生命で満ち溢れ穏やかな日々が過ぎていくなか、混沌の渦より変化の神『パトス』が新たに誕生した。
パトスの誕生により、世界に変化が生じ始めた。

季節の移り変わり【四季】、昼と夜、誕生と死、人間の心の底には情念と衝動の感情が生まれるといった様に
次第にカルナックの世界が変化していった。

世界の変化を望んでいなかったロゴスは次第に変化していく世界に苦悩していた。
だが規律しか決めることのできないロゴスでは、パトスによる変化を止める術はなかった。
そんなロゴスの苦悩を知っていた生命の女神『アカラ』は言った。

《誕生を隠された者『サイファー』がきっとあなたの力になってくれるでしょう。
彼は、混沌とともに存在したとも、それ以前から存在したとも言われている神『サイファー』。
彼はカルナックとは違う世界に一人で住んでいます。》

ロゴスは問い返す、

《彼は何を創造し、何に関係しているのか?》

アカラは答える、

《サイファーは何も創造しておらず、何にも関係していません。
変わりに彼はすべてのものを消滅させる能力を持っています。》

アカラの言葉を聞いたロゴスはサイファーにパトスを消滅してもらう為、彼を探すことを決心した。

長い月日を費やしやっとの思いで見つけ出したサイファーのみすぼらしい格好に落胆したロゴスだが、アカラの言葉を信じカルナックの世界を変えようとするパトスを消滅させて欲しいと頼んだ。

ロゴスの頼みを長い間考えたサイファーは交換条件として一つの提案をした。

《パトスという男を消滅させてほしいという貴方の願いに力をお貸ししましょう。
その代わりにカルナックの世界に私の居場所を用意しては貰えませんか?》

意外な条件にロゴスは驚いたがすぐに返答した。

《パトスを消滅してくれた暁には、カルナックの世界に貴方の住まう場所を用意しよう》

互いの条件が合致したロゴスとサイファーはパトスを消滅させるためにカルナックの世界へ向かった。

カルナックの世界にやってきた二人は早速ロゴスの依頼であるパトスを消滅させる為に、パトスが住まうイスカンズ山脈の北方に位置するルポスン城へ向かった。

ルポスン城に到着すると、門前でロゴスがパトスを呼んだ、
呼ばれたパトスは何事かと思い城外へと歩いて出てきた。

すると突然、パトスの前にサイファーが立ち塞がり攻撃を仕掛けた。
二人の戦いは凄まじいものだった。
パトスが通る道の蕾はすべて枯れ、サイファーが通った後には何も残らなかった。
長い戦いの末、雷のような叫びと共に、パトスの槍に胸を突かれたサイファーは、
まるで蒸発するように消え、その場に残ったのはサイファーが身に纏っていた粗末なローブだけだった。

戦いに勝利したパトスは遠くで戦いを見ていたロゴスの方へ顔を向けた。
驚いたことに向いた顔はサイファーだったのである。

サイファーは言った、
《私は存在と無の境に君臨している者だ。パトスは私の中で、存在以前の状態へと戻ってしまったのだ》

ロゴスはパトスを消滅させてくれた条件としてルポスン城をサイファーに差し出した。
サイファーはルポスン城で何もせず、まるで誰もいないかのように日々を過ごした。

パトスの消滅により、ロゴスの苦悩は拭い去られたはずだが・・・
再びロゴスは苦悩に陥っていた。

サイファーのとてつもない能力を目の当たりにして、
いつか自分もパトスと同じようにサイファーに消滅させられてしまうかもしれないと思ったからだ。

ロゴスはサイファーを紹介した生命の女神アカラを呼び、サイファーの弱点を聞く事にした。

ロゴスは尋ねる
《サイファーを消滅させる術はないだろうか?》

生命の女神アカラは答える
《彼の意思は頭にありますが、彼の能力は体にあるのです。
彼の意思と能力を切り離してしまえば恐れるに足りない存在となるでしょう。》

アカラはそういうと自分の身の丈にも及ぶ大きな弓矢と小さな欠片をロゴスに差し出しながらこう言った。
《この欠片は混沌の中に残されていた【無限】です。
小さな欠片ですが、この中には別の世界が存在し、唯一これだけがサイファーを打ち破る事が出来るのです。》

早速ロゴスはパトスを消滅させる為ルポスン城へと向かった。
ルポスン城の門前でロゴスはサイファーを呼んだ。
何事かとサイファーが門から出て来たところを狙いロゴスは弓でサイファーの首を貫いた。
サイファーの頭がドスンという音をたてて地面に落ちた。
ロゴスは、サイファーの体が彼の頭を拾い上げるよりも早く、頭を奪い取り、頑丈な箱の中に入れてしまった。
箱の中からサイファーの叫び声が聞こえる。
《愚かな神よ。私の中に眠っているパトスが、この世に怒りを呼び起こすであろう。ああ、手に入らぬものを求めた私の欲望が、取り返しのつかない災いを呼んでしまった。》

人間達は芽生えた理性により、定められた規律に順応してはいたが、
ロゴスは人間の潜在意識の中に、パトスによる変化の衝動が内在していることを知っていた。
ロゴスは人間達に向かって叫んだ。
《お前達人間が望む変化をやろう。変化はやがてお前達を破滅へと導くだろう。》

そういうとロゴスはサイファーの頭が入った箱を持ち大陸の南方にあるミナクの森へ向かった。

ミナクの森とは、エルフの住まう地である。
人間の潜在意識の中にあった変化の欲求を消すことが出来なかったロゴスは新しい生命体を創造していたのだ。
人間の姿を真似て創造した生命体が【エルフ】である。
ロゴスはミナクの森を彼らの住処とし、緑の霧を使って、自分の被造物が人間の変化と同化しない様にしていた。

エルフ達は、ロゴスの意思に従い、ミナクの森に大きな都市を作っていたのだった。

ロゴスがミナクの森の濃霧を抜けるとエルフの都市がパトスの破壊の脅威にさらされない様に結界を貼った。
結界を貼った後、サイファーの頭が入っている箱をエルフ達に渡してこういった。

《創造主として命令する。どんなことがあってもこの箱を守るのだ。
この箱が開く日は、世界が滅亡する日になるであろう。》

そういい残すとロゴスは天空の城へと帰っていった。
全てのことを終えて、天空の城に帰ってきたロゴスは、
天空の城の入り口を封印し外界からの影響が及ばないようにした。

こうして、神々の戦いは終焉を迎えたのであった。

2:溢れ出る憎悪

Knight Online(ナイトオンライン)ストーリー画像2

ロゴスが天空の城の入り口を封印するのと時を同じくして、頭を切られたサイファーの体に変化が起こっていた。
小さなサイファーの体は山のように巨大化し、憎悪と破壊の鋭い刃のようなものが体から生えていた。
そしてサイファーの中で無に帰していたパトスが、以前よりももっと強力な能力を手に入れて目覚めてしまったのである。
パトスは叫んだ
《これから変化は全てのものを破壊するだろう。》

パトスの笑い声が、大陸全土に響き渡った。
ロゴスに対する激しい怒りと憎しみに満ちたパトスはロゴスの創造したものを破壊するつもりなのだ。
こうしてパトスは変化の神から破壊の神へと変貌してしまった。

パトスを中心にイスカンズ山脈は、瞬く間に氷に覆われ、灰色に変わった空からは、赤い雨が降り注いだ。
サイファーの能力を得たパトスは、イスカンズ山脈を越え、南方へ下って行った。
パトスの足が触れた場所からは、地獄の炎から開放されたモンスターたちが現れて、近隣の都市を襲撃した。
狂気に満ちたパトスの破壊がいま始まったのだ。

また、救いを求める人々の祈りに神が答える事はなかった。

人間達は自分達の身を守る為に破壊の神となってしまったパトスを撃退する決心をする。

各主要都市は各地より、戦闘要員の召集を行った。
その反面、戦闘要員がいなくなった各都市は次々とモンスターの襲撃にみまわれた。

ハルカレム、ビューグレント・・・、強力な魔法王国であるエレニオンまで陥落してしまった。
人々はいまだ魔の手が及んでいなかったエルモラドへと押し寄せた。
しかし、パトスから逃れることの出来る安全な場所などこの世のどこにも存在しなかった。
パトスが行く先を変えた日、エルモラドもやはり他の王国のように、陥落することは確実であった。

エルモラドの若き王マネスは、苦しむ人々を救ってくれるように天に祈り続けた。
5年もの間続いた祈りも天に届かず、マネスは絶望感でいっぱいだった。
そんな時、深き闇の中からマネスに語りかける声が聞こえてきた。

マネス:《貴方は誰ですか?》
サイファー:”存在と無の境界に立つものだ。”
マネス:《貴方は神様ですか?》
サイファー:”そんな区分は、意味がないことだ。”
マネス:《貴方は私に何を与えてくれるのですか?》
サイファー:”私はただここに在るだけだ。”
マネス:《どうして私の祈りにお応えくださったのですか?》
サイファー:”私は自ら存在しない存在だ。全ては、私の体を求める私の欲望から始まったのだ。
もうケリをつけなくてはならぬ。”
マネス:《貴方は人間を救う事ができますか?》
サイファー:”その代わり・・・お前とお前の子孫に、永遠なる呪いが降りかかるだろう。”
マネス:《呪いは怖くはありません。》

サイファーの体は、2つの能力を持っていた。
一つは消滅の力で、もう一つは全てのものを強大化する力だった。
パトスはサイファーの体から能力を受け、変化は破壊された。
サイファーはマネスに、サイファーのまた違う能力、消滅の力を導き出す方法を授けた。

パトスを消滅させる術を手に入れたマネスは、6つの王国の戦士によるピアナ騎士団を設立した。
激しい戦いの中、ピアナ騎士団はついに大陸の果てにパトスを追い込んだ。

自分の魔性に支配されているパトスは、黒い血を流していた。
パトスを囲んだ戦士達は、エルモラドの国王マネスの命令に従い、魔方陣を敷いた。

パトスは大陸全土に響くほどの叫びをあげた。
《私を追い詰めた全ての人間達に黒い血の呪いを与えよ》

パトスの叫びと共に巨大な光の渦が大地を襲った・・・

空が青い光を取り戻した時、倒れていたマネスが立ち上がり、振り返った。
パトスが立っていた所には、何も残っていなかった。
ピアナ騎士団は破壊の暴君と化したパトスもろとも世界の果てに消えてしまったのだ。

こうして7年間に続く長い戦争は、人間達の勝利という形で幕を閉じたはずだった・・・
だが、しかしパトスの黒い血に濡れた大地は、秋になっても穀物が育つことはなかった。

多くの英雄達が残した武勇伝は子守唄になり子供達に伝わっていった。
子供達が安らげる時は来るのだろうか・・・

3:安らぎを求めて

Knight Online(ナイトオンライン)ストーリー画像3

生き残った人々は、荒れ果てた自分たちの故郷を捨てて、7年戦争の英雄として崇められ、強力な軍権力を持ったマネスの領地エルモラド王国へ帰依した。
1つに統合したエルモラド王国は高い城壁を構え、外部からの侵攻を防ぎ、
それによって守られた国民達は平和な日々を送っていった。
エルモラド王国には平穏な時が流れていた。

エルモラドの平穏な日々は長くは続かなかった・・・。
王国の中に様々な病気が猛威を振るった。

'悪魔の血が流れる子供たち’
彼らの体には、破壊の神パトスの黒い血が流れていた。黒い血からあふれ出す魔力によって、
人々は病気に犯され、魔族の子供達は罪人のように隠れて暮らし、石を投げつける人々を避け、暗く
湿った裏道を人目を避けるように歩いた。

エルモラド帝国暦21年、魔族に対する大々的な弾圧が始まった。兵士たちは
魔族たちを捕え、司祭たちは彼らの体から呪いの紋章を剥ぎ取った。
抵抗する魔族たちは、冷え切った地下の監獄へ閉じ込められた。

そんなある日広野で育った魔族の子供は、立派な青年へと成長し、王国へ帰ってきた。
青年は屈辱と圧迫の中に生きる魔族達が、その昔、暗黒軍団と闘った戦士たちの末裔であることを目覚めさせた。
パトスの黒い血に濡れた戦士達は、呪いの紋章と黒い血が流れる子供を産んだのだ。

ジグエノンは、魔族たちから成る世界を探しに広野へ向かおうと魔族達に呼びかけた。
自分達の体に流れる黒い血の意味を悟った魔族たちは、青年の後に従い、広野へと向かった。

彼は、自分に従う魔族の群集を引き連れ、北へ向かった。
所々でパトスの敗残兵と戦いながら、エルモラドの兵士達の追撃から逃れる日々が始まった。

彼らは寒い夜と飢えに苦しんだ。

そうして3年の間、広野を彷徨った魔族たちは、ジグエノンに従い、この世の果てと呼ばれるイスカンス山脈を越えた。
山の向こう側には、氷に覆われた広々とした原野に、廃墟となったルポスン城があった。
そこはパトスの破壊が始まった地、エルモラドの兵士たちの剣と槍から守られた地であった。
ジグエノンはルポスン城を中心にカルス王国を建てた。

しかしエルモラドの司祭たちによって魔の紋章を奪われた魔族の肉体は、氷で覆われた地で生きていくには、あまりにも弱っていた。
厳しい気候によって死んでいった魔族たちは、不毛の地へ自分たちを連れてきたジグエノンを恨んだ。
ジグエノンは、魔族を救ってくれるようロゴスへと祈りを捧げた。
しかし、ロゴスはその祈りに応えなかった。
その時、救いの手を差し伸べた神は、ディエズであった。

ディエズへ魂を売ったジグエノンは、都市の中心に魔の神殿を建てた一方、
戦士ククリンを大陸の北の果てにある古代の迷宮へと送り込んだ。

ククリンは、迷宮を守っていた黄金の羊の首を切り落とし、魔の神殿の供物として供えた。
すると神殿から強い魔気があふれ出し、魔族の体から消えたはずの紋章が再び蘇った。
魔族の肉体は、以前よりも強くなった。
そしてカルスの魔の神殿から溢れ出る魔気は大陸全体まで広がり、エルモラドを脅かした。

これに対してエルモラドは、カルスの魔気を抑えるため、都市の中心に光の神殿を建てた。
エルモラドは、カルスを敵国として魔の神殿を破壊するため、騎士団を結成した。

エルモラドの敵意に対して、ジグエノンは過去の弾圧や、迫害への復讐と魔族の生存のために、エルモラド王国の打倒を宣言した。

こうして永遠と続く生存をかけた争いの歴史が刻まれていく・・・。


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